子供にも発症する?
子供にも発症する
2005年の難治性炎症性腸管障害に関する調査研究では、15歳未満の小児は150人発症していたと報告されています。現在わかっているところでは、子供の潰瘍性大腸炎は、重症化しやすい傾向があります。初発のときから全大腸炎型へ発展しやすいといわれています。また、直腸の炎症が軽くて見逃されにくいケースも多いようです。
治療で緩解しても、再発・再燃しやすいようです。普段の生活でよく便や全身の体調管理をしっかりと行うことが大切です。
治療法
治療に関しては大人の治療とほとんど同様です。ただ、やはり小児ですので薬による副作用が強く現れる、成長障害強く懸念されるといった問題もあります。日本小児IBD研究会では、小児の治療方針が作成されています。
ここで、小児の違いを潰瘍性大腸炎 患者が本当にききたいこと―129のQ&A・診療医リスト、安心レシピ付き(日本炎症性腸疾患協会著)を参考に簡単にご紹介しますと、その骨子として①治療原則は内科的治療だが、ステロイドは最小限として、大人の手術適応に成長障害を考慮して外科治療を決断する②子どもの潰瘍性大腸炎は短期間で重症化しやすいので、中等症で炎症があるものは同じ扱いとし、大人の一般的な治療よりワンランク強い治療を行う③再燃時の治療方針の決定には成長障害を考慮する④各薬剤の使用量は患者の重症度と体重に応じて決定することなどがあります。
成長障害
成長障害には、潰瘍性大腸炎による炎症や出血による栄養障害、ステロイドによる骨成長障害などがあります。ステロイドの影響で骨年齢が患者の年齢より2歳下の子どもや二次成長が遅れた子どもは、思春期前に手術を受けたほうがよいという意見もあります。
食事
下痢が続き体調が悪いときは、脂っこいものや生のものを除いて基本的にお子さんの好きなものを提供しましょう。食べたいものがないときは、水分、塩分、カリウムといった電解質を含んだものがいいでしょう。
お弁当については、体調が悪いときはおにぎりがいいでしょう。体調がよければバランスよく整えてください。
おやつとして望ましいものは、①適当な満腹感があって消化がよいもの②水分補給ができるもの、です。おにぎりやもち、せんべい、麩菓子、蒸しパン、ヨーグルト、りんご、バナナなどがいいでしょう。脂質は少ないものがいいです。
学校生活
学校生活では、お子さんに負担のない範囲で教師に病気のことを伝えておきましょう。排便の問題(リラックスできるよう教員用トイレの使用をお願いする)、ステロイドの副作用、入院などによる長期欠席、食事について(クローン病と違って特に制限はないが、脂肪分の多いものや牛乳など刺激的なものは避けたほうがよい)など、医師に意見も踏まえて教師とよく話し合っておきましょう。人工肛門については、洋式トイレの使用が可能か、小学生以下ではケアしてくれる人がいるかなどを話しておきましょう。





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